自称・総合格闘技4冠王者の久保田武蔵、MMAを好きな人であれば聞いたことがあるかもしれない名前だ。彼の名前を久しく聞かなくなって、現在は何をやっているのか調べてみたが、現在は主だった活動はしていない様子。

ちなみに彼がどんな人物か簡単に紹介しておこう。彼はGTOや映画のバトルロワイヤル2にもちょい役で出演していた俳優だった。しかし、俳優として大成することなく、イベントの司会業や体操のお兄さんなどで生計を立てていった。

しかし、仕事をゲットしていく過程で彼は経歴を大幅に盛ってしまったのだ。

久保田武蔵が主張していた経歴は以下の通り
  • 61戦 55勝 0敗 1引き分け5無効試合の戦績
  • 総合格闘技(MMA) 4冠王者 = ベルトを4つ保持
  • 1R 15秒 KO勝ち、1R 7秒などの秒殺KOの実績あり
  • 日本人で初めて米総合格闘技殿堂入りの快挙
  • 強すぎて対戦相手を死なせたこともある


一日警察署長をやっていた久保田武蔵
ベルトが自作だと思うとじわじわ来る・・・

 こうして、盛りに盛りまくった経歴で仕事をとってきた彼は館山市から「館山ふるさと大使」の仕事までゲットしてしまったのだ。大使に任命した館山市もそんな彼を全く疑うことなく、2012年に館山市にてサム・グレコとの引退試合を後押ししてしまう事になる。

 そんな久保田武蔵に対して、疑問を持つ人は当時から多く存在していた。そもそも、上記のような華々しい戦績がありながら、日本の格闘家も格闘技ファンも誰一人として彼を知らなかったのだ。2009年には久保田武蔵が凱旋試合と称して、日本で試合を行ったことがあるが、その内容もひどいものだった。相手は宇野薫との対戦経験もあるチャンデー・ソーパランタレーでルールは総合ルール。試合内容は目を覆いたくなるひどく、とてもプロ格闘家の動きとは思えない。それどころか、チャンデー選手がわざと負けているようにしか見えなかった。後にチャンデー選手は久保田から格闘技経験がないことを告げられ、台本があり、八百長であったと暴露した。


そして、2012年の館山市が後押しした引退試合で大物サム・グレコを対戦相手として呼んでしまったため、大きな注目を浴びる事となり、ここで探偵ファイルなどのネットメディアや格闘技雑誌などが久保田武蔵の疑惑を報じることとなった。数々の疑惑に対して、戦績の証明や団体ベルトの有無などに関して、明確な証拠を一切出すことができなかった。その結果、久保田武蔵をバックアップしていた館山市は久保田武蔵との嘱託契約を解除。華々しく終わる予定だった引退試合も中止となった。なお、サム・グレコ側に対して八百長を持ちかけたかどうかは不明。

 騒動の翌年の2013年には事実上の経歴詐称を認め、彼はそれ以降姿を消した。Twitter、Facebook、ブログなど様々な公式アカウントを消してしまった。しかし、本人のものと思われるYoutubeチャンネルはまだ存続していた。ただし、動画はアップロードは騒動後の2013年で止まっており、久保田武蔵が現在何をやっているのかは一切不明だ。Youtubeチャンネルがまだ生きているのであれば、チャンネル登録者1000人を目指して、Youtuberとして返り咲くのもありではないだろうか?

https://www.youtube.com/channel/UCGhZ2_pBH-ssxWut3RA2ZYg