ファイト速報 ボクシングブログ

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    タグ:ルイス・ネリー

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     3月1日両国国技館で行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチ「王者ルイス・ネリ 対 山中慎介」の試合はルイス・ネリの2RTKO勝利で幕を閉じた。山中にとっては、リベンジマッチの試合だったが、前日軽量で王者のネリが2kgを超えるウェイトオーバーで王座を剥奪される波乱のスタート。前回の試合では、薬物使用の疑惑が報じられるなど、問題行動の多いネリ陣営に怒った人もさぞ多かっただろう。そこへ来て、体重超過ー そんな相手を山中慎介がKOで痛快に倒して、王座に返り咲くというストーリーを誰しもが観たかったはず。

     しかし、現実はそんなに甘くなかった。1Rからパワーの差を見せつけたネリは接近戦をしかけ、スリップと判定されたが、右のジャブで挑戦者の山中をグラつかせるダメージを与えた。その後も猛攻をしかけ、山中からダウンを奪った。1Rは残り10秒でなんとか逃げ切ったが、ダメージは深刻だったようで、2Rも圧力を強めていったネリは開始30秒で再びダウンを奪う。立ち上がった山中だったが、ネリの攻撃を凌ぐことが出来ず、3度目のダウン。残り2分打ち合いにいった山中だったが、ネリのフックをもらい、4度目のダウンを奪われるとレフェリーが試合を止めた。

     前回の試合もそうだったが、山中は回転力の速いネリのパンチにほとんど反応できていなかった。おそらく、ネリ側に体重超過が無かったとしても、結果は変わらなかっただろう。ネリと山中にはそれほどの差があった。しかし、これほどまでに山中を圧倒するだけの実力がありながら、薬物疑惑や今回のウェイトオーバーなどの自身の価値を貶めるような事を繰り返す選手はどんなに強くても尊敬はできない。そんな選手を痛快に倒してくれる日本人選手が現れる事を期待して終わります。

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     山中慎介が具志堅用高の持つ世界王座連続防衛の日本タイ記録に大手をかけているのはご存知だろうか?その記録がかかった防衛戦の相手がランキング1位のメキシコ人 ルイス・ネリーだ。サウスポースタイルで23戦全勝17KOの強打者。ファイトスタイルはとにかく前へ出る手数も多いタイプです。メキシコ人としては珍しくL字型のアームブロックを主軸にディフェンスを行います。それだけに、たとえ、山中でもパンチを当てるのは容易ではないかもしれない。また、最近の山中はパンチの反応が鈍くなっているため、ネリーの強打をもらい続ければ、山中がKO負けをするという悲劇もあり得るかもしれない。

    ここは、ぜひ勝ってもらって、世界挑戦を控える亀海や村田につなげてもらいたい。

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