井岡が年末に引退を発表して、空位になっていたWBAフライ級の王座決定戦が1位のアルテム・ダラキアンと2位のブライアン・ビロリアで行われた。ダラキアンは終始ヒット・アンド・アウェイを繰り返し、ビロリアを翻弄し続けた。7Rでビロリアがクリーンヒットを奪い、ダウン寸前まで追い詰めそうになった場面もあったが、それ以外はほぼ危なげなく、ダラキアンが試合を優勢に進めた。ピークを過ぎた選手とはいえ、ビロリアをほぼ完封に近い形で退けたダラキアンは流石と言った所。それほど、実力差が明確に出ていた試合だったが、終盤にダラキアンがエルボーでビロリアの額を負傷させ、顔面が血に染まるアクシデントもあった。故意ではないと思いたいが、やや後味の悪い結果となってしまったのは残念だ。

同会場でWBCの同級王者の比嘉大吾も観戦していたはずなので、きっとダラキアンにはかなり興味を持ったはずなので、この二人の試合が実現する可能性もあるはず。比嘉は4月の試合をクリアして転級を決断するか?それとも、この新王者との統一戦に臨むか?2018年のフライ級は目が離せない。


ダラキアン VS ビロリアの王座決定戦の動画