山中慎介を2度KOした悪童ルイス・ネリがタイトルを剥奪されて以降、長らく正規王座が空位の状態が続いてきたWBCバンタム級だったが、1位と2位の正規王座決定戦がラスベガスで行われた結果、1位のノルディ・ウーバーリが2位のラウシー・ウォーレンを判定で下し正規王者がようやく誕生した。試合は、ウーバーリが積極的に手数を出し続け、いつもより精彩を欠いていたウォーレンに良いところを出させず、3−0の判定で勝利を掴み取った形だ。現在、WBCバンタム級は昨年12月に暫定王者の井上拓真が誕生しているため、年内に正規王者のウーバーリと井上拓真との2者で王座統一戦が行われる見込み。海外でも知名度の高い井上尚弥の弟ということもあり、アメリカでの王座統一戦の可能性もありそうだ。