20日、WBA・IBF世界ライトフライ級統一王者の田口良一が挑戦者のヘッキー・ブドラー(南アフリカ)と対戦し、3-0の判定で敗れ王座から陥落した。序盤から動きにキレのない王者の田口に対し、ブドラーは圧倒的な手数と軽快なサイドステップで田口に的を絞らせず、終始、翻弄していった。田口も要所要所でボディ攻撃をするが、ブドラーに打ち返され、ポイントを奪われていった。最終12ラウンドで田口が左フックでダウンを奪ったが、ブドラーの前半の貯金を奪い返すことはできず、ジャッジ3者全員が114-113の1ポイント差でブドラーを支持した。

また、この試合では最終ラウンドのパンチが1度、スリップとして判定されたが、ラウンド終了後にダウンへと変更された珍しいケースだった。

田口はこの敗戦で32戦27勝 (12KO)3敗2分となった。


動画は前回のメリンド戦