15日  WBC世界フライ級タイトルマッチは体重超過に王座を剥奪された元王者の比嘉大吾と挑戦者で同級2位のクリストファー・ロサレスによって争わた。本試合は挑戦者が勝った場合、新王者として認定されるが、比嘉が勝った場合は王座は空位となる。汗が一滴も出ないほど体調を崩していた比嘉は、今までのような勢いは一切なく、挑戦者のロサレスに打ち負け後退させられる場面が幾度となく続いた。要所要所で、ボディブローでロサレスにダメージを与えた比嘉だったが、それ以上にロサレスの左右アッパーのアッパーを多くもらってしまっていた。8Rには後半にはクリーンヒットをきっかけに果敢に打ち合いに行った比嘉だったが、ロサレスに打ち返されると比嘉は一気に失速した。8R終了の公開採点で、2-0にまで追い込まれ、逆転KOしか残されていなかった。9Rは挑戦者に良いように打ち込まれる。この時点で比嘉には、ロサレスを倒すだけの体力が残っていなかったようで、9R途中で陣営が棄権を申し出て試合は終了した。

これにより、比嘉はキャリア初黒星になった上、連続KO記録更新も果たせずに終わった。数週間以内に、体重超過の比嘉に対して何らかの処分が行われるだろうが、ライセンス停止中に腐らずに肉体改造をして、新しい階級で新たな比嘉大吾をファンに見せてほしい。