ファイト速報 ボクシングブログ

ボクシングを中心とした格闘技系のブログ

    2018年02月

      このエントリーをはてなブックマークに追加

    「動画は久保隼戦」

     2月28日、後楽園ホールで行われた大橋ジム所属 スーパーバンタム級の松本亮の世界初挑戦は、王者ダニエル・ローマンに3-0でいずれも8ポイントから10ポイントの差が付いた大差の判定負けで終わった。イケメンボクサーとして注目度もKO率も高かった松本の世界初挑戦は、王者のローマンの圧倒的な手数に松本の長所が全て殺される結果となった。リーチを活かしたボクシングを展開したかった松本だったが、試合は序盤から王者のローマンが積極的に距離を詰めていき、執拗にボディ攻撃を繰り返す。ローマンの初戴冠時の久保隼戦同様に、松本を苦しめていった。松本も、前に出てくるローマン相手に打ち返し、クリーンヒットを奪う場面もあったが、王者の前進を止めることはできず、終盤まで後手に回る展開で終わった。ダウンを奪われずに終わったものの、松本にとってはホロ苦い世界初挑戦だったに違いない。

    試合後、王者のローマンは次の指名試合のモイセス・フローレスとの対戦に加え、WBA3位にランクインしている亀田和毅との対戦を示唆した。

    なお、松本 VS ローマンの試合の様子はフジテレビの関東ローカルで3月3日の深夜27時から放送予定。


      このエントリーをはてなブックマークに追加
     井岡が年末に引退を発表して、空位になっていたWBAフライ級の王座決定戦が1位のアルテム・ダラキアンと2位のブライアン・ビロリアで行われた。ダラキアンは終始ヒット・アンド・アウェイを繰り返し、ビロリアを翻弄し続けた。7Rでビロリアがクリーンヒットを奪い、ダウン寸前まで追い詰めそうになった場面もあったが、それ以外はほぼ危なげなく、ダラキアンが試合を優勢に進めた。ピークを過ぎた選手とはいえ、ビロリアをほぼ完封に近い形で退けたダラキアンは流石と言った所。それほど、実力差が明確に出ていた試合だったが、終盤にダラキアンがエルボーでビロリアの額を負傷させ、顔面が血に染まるアクシデントもあった。故意ではないと思いたいが、やや後味の悪い結果となってしまったのは残念だ。

    同会場でWBCの同級王者の比嘉大吾も観戦していたはずなので、きっとダラキアンにはかなり興味を持ったはずなので、この二人の試合が実現する可能性もあるはず。比嘉は4月の試合をクリアして転級を決断するか?それとも、この新王者との統一戦に臨むか?2018年のフライ級は目が離せない。


    ダラキアン VS ビロリアの王座決定戦の動画

      このエントリーをはてなブックマークに追加
     先の防衛戦で1RKOであっさりと防衛に成功した比嘉大吾の次の防衛戦が早々に決定した。つい、2週間前に沖縄での防衛戦を終えたばかりだが、比嘉にはダメージが無かったためか、村田と拳四朗と同じ興行に組み込まれる形で3度目の防衛戦が決定した。

     気になる対戦相手だが、当初は1位と対戦予定だったようだが、1位のイギリスのアンドリュー・セルビー(リーセルビーの弟)、との調整が付かなかったため、2位のクリストファー・ロサレスが対戦することになった模様。個人的にはモハマド・ワシームと対戦して欲しかったが、昨年の9月以降試合をしていなかったためなのかランキングが4位に下がっており、3位にはライトフライ級から上げてきた田中恒成が食い込む形となった。



     さて、この
    クリストファー・ロサレスだが、昨年5月の試合では1位のアンドリュー・セルビーからダウンも奪っており、攻撃面は油断できない。しかし、ガードの甘さからセルビーのパンチを直撃する場面も多く、結局、判定で敗れている。比嘉との戦いにおいて、このガードの甘さはかなり致命的にも思える。予想はやはり比嘉のKO勝ち。もし、KO防衛に成功すれば、浜田剛史氏の持つ日本の連続KO記録を更新することになるため、比嘉は絶対にKOを狙いに来るはずだ。ただ、狙いすぎてパンチが雑にならない事だけを願う。懸念するところがあるとすればそれくらいではないだろうか?


      このエントリーをはてなブックマークに追加
     WBA世界スーパーミドル級タイトルマッチ12回戦は王者のジョージ・グローブスが挑戦者のクリス・ユーバンク・ジュニアを3-0の判定で下し、2度目の防衛に成功した。試合序盤からユーバンク・ジュニアから先に仕掛ける展開ではあったが、ユーバンクが前に出ていくと、グローブスが出てきた分だけ少し下がり、左右のパンチを的確に合わせて迎撃していく。試合終了の12Rまで、その繰り返しでユーバンクがやりたいことをグローブスが全て潰していく。時折、ローブ際に追い詰める場面もあったが、ブロックとダッキングで決定打を与えることはできなかった。  

     ユーバンクのスウィングの速い大ぶりのフックが空振りすると、そこへ、パンチを合わせるシーンは、ユーバンクの荒削りな部分とグローブスの冷静さが明暗を分けた試合でもあった。階級をミドル級から上げてから、ややスピードが落ちてしまった感のあるユーバンクがこれでミドル級時代のソーンダース戦に続く2敗目となった。

     この試合内容に、試合を観戦していた両選手と同じイギリス人の元IBF・WBC・WBCフェザー級王者のナジーム・ハメドはユーバンクの戦いぶりに対して「引退すべき」と酷評した。

      このエントリーをはてなブックマークに追加
     アメリカのニューヨークにて、WBAライト級王者・WBCライト級ダイアモンドベルト保持者のホルヘ・リナレスとオリンピック金メダリストでWBOフェザー級とS・フェザー級の二階級制覇のワシル・ロマチェンコとの試合が5月12日に実現するかに思われたが、ここへ来て、実現が厳しくなっているとのこと。
     第一報を報じたESPNによると、ゴロフキンVSアルバレス戦が5月5日に行われるのだが、その再放送が12日にHBOにて放送されるからというもの。リナレスが契約しているゴールデンボーイプロモーションが放送日がバッティングする事を嫌っているのだ。なんとも、おかしな話で、リナレス含め帝拳陣営は試合に前向きな姿勢を見せているにも関わらず、試合そのものが消滅の危機に直面しているという。 会場のマジソンスクエアガーデンはすでに抑えてしまっているため、ロマチェンコの対戦相手を変更することで興行そのものは成立させようという事らしい。 注目のビックマッチだけにこんな形で破談にならないように切に願う。

    このページのトップヘ