元・3階級制覇王者で元WBAライト級王者のホルヘ・リナレス(帝拳)がロマチェンコに敗れて以来の再起戦で3RTKO勝利を収めた。今回の相手はミゲール・コットの親戚でもあるアブネル・コットでジャブもストレートも鋭い厄介な相手だったが、リナレスのスピードは今日もキレにキレれていた。

2Rには右ストレートでダウンを奪った。おそらく、コットは全く見えていなかっただろう。このダウンで完全に試合を掌握したリナレスは3Rにも再びダウンを奪い、仕留めにかかる。リナレスのボディブローに対してローブローをアピールしたコットだったが、しかし、判定は続行。一気に畳み掛けられ、両者もつれて転倒してしまったが、コットのダメージは深刻で立ち上がってもよろけてしまい試合続行不能と判断され、TKOで試合を止めた。

再起戦で相変わらずスピードを見せてくれたリナレスは、スーパーライト級に上げるか、ロマチェンコとの再戦を希望した。