元プロボクサーでスーパーライト級とウェルター級の2階級を制覇したイギリスの世界王者だった。現役時代は、とにかく相手にくっつき強烈なボディブローでKOを量産。フロイド・メイウェザー相手に、TKO負けはしたが、10Rまで相撲スタイルで健闘した。そのファイトスタイルから、相撲ファイターとも言われていた。しかし、その相撲ファイターっぷりはファイトスタイルだけでない。現役時代は体重の増減が激しく、試合が決まっていない期間はボクサーとは思えない体つきで、その不摂生ぶりが度々問題視されていた。本国イギリスでは、Hatton ならぬ Fattonと体型を揶揄するようなあだ名がつけられたり、日本でもハットン関と言われる始末だった。引退後はうつ病になったり、自殺未遂をしたり、薬物に手を出すなど荒んだ生活を送っていたようだが、現在はジムを経営しており、熱心に選手を指導する様子が映っていた。相変わらず、体型はハットンらしい体型ではあるが、とりあえず元気そうなので、安心した。YoutubeのコメントではFATTONなどと揶揄する書き込みもあるが、現役中の計量ではウェイトオーバーは一度もしていなかったはずなので、ボクシングに対しては真摯に向き合っているはず。今後、ハットンのジムから世界王者が誕生する日もそう遠くないかもしれない。