ファイト速報 ボクシングブログ

ボクシングを中心とした格闘技系のブログ

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     アメリカ カリフォルニア州でWBCスーパーフライ級タイトルマッチで、王者のシーサケット・ソー・ルンヴィサイが挑戦者のローマン・ゴンサレスが4Rに2度のダウンを奪い完璧なKO勝ちでタイトルを防衛した。両者は前回の試合でシーサケットが勝利しているが、僅差の判定に加えて、バッティングによりローマン・ゴンサレスが出血をしていた影響でパフォーマンスが低下したと言われていた。そのためか、会場はほとんどがロマゴンの応援一色。しかし、その逆風を一気に跳ね返し、序盤から攻勢をかけ、真正面から打ち合い、挑戦者のロマゴンを後退させた。試合中、時折、パッティングをアピールするロマゴンだったが、その姿は打ち負けていた証拠だったのかもしれない。王者のシーサケットは 4R 30秒 重さのあるワンツーの連打から右のフックをロマゴンのアゴにヒットさせダウンを奪った。なんとか、立ち上がったがロマゴンだったが、シーサケットが猛攻を仕掛け再び右のフックでダウンを奪うとレフェリーは試合を止めた。

    井上の将来の対戦相手と目されていたローマン・ゴンサレスだったが、今回の敗北により、スーパーフライ級の主役はシーサケットになったと言っても過言ではなさそうだ。新田豊からタイトルを奪って以来、怪物と評されてきたローマン・ゴンサレスの時代が終わった。

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     WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチを控える王者の井上尚弥選手と挑戦者のアントニオ・ニエベス選手がアメリカ ロサンゼルス近郊のジムで両者が揃って、プレス向けに公開練習を行った。シャドーボクシングにミット打ちなどを中心に汗を流した両者だが、井上がリングを降りて、続いて、ニエベスがリングでミット打ちを始めると、記者たちはすぐさま井上に群がって、ニエベスを撮影する記者達は少なくなった。井上がアメリカで注目されている証拠であるが、とはいえ、自国選手に対して、これはちょっと酷いんじゃないかとも思った。もっと、アメリカ人はニエベス選手を応援してあげてほしい。

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     9/3(日) WBA スーパーバンタム級タイトルマッチが島津アリーナにて行われる。初挑戦で前王者の棄権により、辛くもタイトルを奪取した久保がランキング2位のダニエル・ローマン(アメリカ)を迎えて初防衛戦に臨む。戦前予想では、前回の内容が内容だっただけに、久保不利と見る人が多い印象。肝心の相手のローマンは試合映像が少ないため、判断材料が不足している。

    WBCバンタム級王座決定戦で山中と対戦したエスキベルとの対戦経験があり、5RKOで下している。また、現在、日本のM.Tボクシングジムでトレーナーをしている岡田隆志氏とアメリカで対戦しており、こちらは2-1の判定で敗れているが、キャリア初期の配線であるため、こちらも参考にはならないだろう。

     
    ファイトスタイルは右のオーソドックススタイルでYoutubeに上がっている動画では、マルロン・オリア戦の動画を見るとわかる通り、回転力のある連打が魅力。実直で丁寧なボクシングをする上に、ディフェンステクニックもかなりあることがわかる。久保の不利予想もなんとなく頷ける。いずれにしても、世界戦の敗戦が続くので、ここで流れを断ち切ってもらいたい。


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     WBC世界バンタム級王者の山中慎介を4RTKOで破り新王者となったルイス・ネリだが、ここへ来て、禁止薬物によるドーピング疑惑が出てきた。試合前の検体で筋肉増強剤に似た成分が検出され、ネリは今後、ドーピング疑惑を払拭する必要を迫られている。もし、この疑惑を払拭できない場合は、無効試合となり山中が王者として復帰する可能性も僅かながら出てきた。しかし、ネリ側はこの疑惑を強く否定。試合前にメキシコで牛肉を食べたことに似た成分が検出されたと主張。過去に、メキシコの選手が同様の疑惑をかけられた際は、この主張が通り、処分を見送られたこともある。

    いずれにしても、WBCには早い段階で結論を出してもらいたい。

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    一般的にはそれほど知名度はないが、ボクシングでプロ戦績27戦全KOのまま生涯を終えた世界王者がいるのはご存知だろうか?名前はエドウィン・バレロ。彼は日本の帝拳ジムにも所属していたこともあり、ボクシングファンの間では有名な選手。彼は日本のリングでは、阪東ヒーロー、本望信人、嶋田雄大などの国内のトップ選手たちと戦い返り討ちにしてきた。

    中でも、日本人で最初に彼と戦った阪東ヒーローはバレロから1R逃げ切ったら、100万円という条件がつけられたものの、逃げ切れず1RKO負けを喫した。以降、1R KO記録を18にまで伸ばし、その記録はまだ誰にも破られていない。端的に言えば、化物である。その後も、彼は現役最後の試合まで、KOの山を築き、27戦全勝27KOという記録を打ち立てた。彼はボクシング界で英雄視されても おかしくない存在なのだが、彼はプライベートに大きな問題を抱えていた。

    世界王者のバレロは妻へ暴力行為が度々問題になっており、警察沙汰にもなっていた。また、強すぎるが故に試合がなかなか決まらないストレスから薬物やアルコールにも手を出し、現役中にも関わらず、治療施設に入るなどしていた。

    そして、最終的に、妻を刺殺。自首したバレロは警察署の独房で首を吊りその生涯を終えた。

    記録だけ見れば偉大な記録であるにも関わらず、晩節を汚してしまったために、ボクシング界ではあまり英雄視されていないのが、エドウィン・バレロという男の話はいずれ映画化されてもいいと思う。ただ、問題は演じられる俳優がいるかどうか?


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