一般的にはそれほど知名度はないが、ボクシングでプロ戦績27戦全KOのまま生涯を終えた世界王者がいるのはご存知だろうか?名前はエドウィン・バレロ。彼は日本の帝拳ジムにも所属していたこともあり、ボクシングファンの間では有名な選手。彼は日本のリングでは、阪東ヒーロー、本望信人、嶋田雄大などの国内のトップ選手たちと戦い返り討ちにしてきた。

中でも、日本人で最初に彼と戦った阪東ヒーローはバレロから1R逃げ切ったら、100万円という条件がつけられたものの、逃げ切れず1RKO負けを喫した。以降、1R KO記録を18にまで伸ばし、その記録はまだ誰にも破られていない。端的に言えば、化物である。その後も、彼は現役最後の試合まで、KOの山を築き、27戦全勝27KOという記録を打ち立てた。彼はボクシング界で英雄視されても おかしくない存在なのだが、彼はプライベートに大きな問題を抱えていた。

世界王者のバレロは妻へ暴力行為が度々問題になっており、警察沙汰にもなっていた。また、強すぎるが故に試合がなかなか決まらないストレスから薬物やアルコールにも手を出し、現役中にも関わらず、治療施設に入るなどしていた。

そして、最終的に、妻を刺殺。自首したバレロは警察署の独房で首を吊りその生涯を終えた。

記録だけ見れば偉大な記録であるにも関わらず、晩節を汚してしまったために、ボクシング界ではあまり英雄視されていないのが、エドウィン・バレロという男の話はいずれ映画化されてもいいと思う。ただ、問題は演じられる俳優がいるかどうか?