アメリカ カリフォルニア州でWBCスーパーフライ級タイトルマッチで、王者のシーサケット・ソー・ルンヴィサイが挑戦者のローマン・ゴンサレスが4Rに2度のダウンを奪い完璧なKO勝ちでタイトルを防衛した。両者は前回の試合でシーサケットが勝利しているが、僅差の判定に加えて、バッティングによりローマン・ゴンサレスが出血をしていた影響でパフォーマンスが低下したと言われていた。そのためか、会場はほとんどがロマゴンの応援一色。しかし、その逆風を一気に跳ね返し、序盤から攻勢をかけ、真正面から打ち合い、挑戦者のロマゴンを後退させた。試合中、時折、パッティングをアピールするロマゴンだったが、その姿は打ち負けていた証拠だったのかもしれない。王者のシーサケットは 4R 30秒 重さのあるワンツーの連打から右のフックをロマゴンのアゴにヒットさせダウンを奪った。なんとか、立ち上がったがロマゴンだったが、シーサケットが猛攻を仕掛け再び右のフックでダウンを奪うとレフェリーは試合を止めた。

井上の将来の対戦相手と目されていたローマン・ゴンサレスだったが、今回の敗北により、スーパーフライ級の主役はシーサケットになったと言っても過言ではなさそうだ。新田豊からタイトルを奪って以来、怪物と評されてきたローマン・ゴンサレスの時代が終わった。