15日のWBC世界フライ級タイトルマッチの前日計量が行われ、王者の比嘉大吾がまさかのウェイトオーバーにより、王座が剥奪された。日本人世界王者としては初めてのウェイトオーバーでの剥奪だ。2時間の猶予を与えられた比嘉だったが、体を動かしても一切汗が出ない状態らしく、再計量をせずにギブアップを申し出た。比嘉が所属する白井具志堅ジムの会長の具志堅用高会長は「重大なことが起こりました。本当に申し訳ありません」と記者たちを前に深々と頭を下げた。なお、15日の試合は当日計量が行われ、55.3kg以下であれば試合が行われる見通しだが、比嘉が再計量をクリアできなければ、試合は行われない。

もし、試合が行われた場合は、連続KO記録の日本記録更新は可能となるが、仮にKO勝利して記録を更新したとしても、体重超過をしたため、ケチがつく形となり、各方面から異論が噴出する可能性もある。

才能もあり、真面目な選手だっただけに、こういう形で王座剥奪になり、キャリアに傷が付いてしまったことは非常に残念だ。