ボクシングWBA世界ミドル級前王者の村田諒太が現役続行を表明。会見は帝拳ジムにて、浜田剛史代表とチーフトレーナーの田中繊大氏が同席して行われた。村田は現役続行の理由を「今後の人生で、あの試合(ブラント戦)が自分の集大成でいいのかどうか?あのままでは終わることができない」と説明した。

 しかし、具体的な目標に関しては言及せず、ミドル級に留まって、ブラントとの再戦を選ぶか1階級上げてスーパーミドル級への転級の両方の可能性を示唆した。現在、ミドル級もスーパーミドル級も強豪揃いなので、ブラントに大差の判定で負けている村田が再浮上する可能性はかなり低そうだ。村田は記者にファイトスタイルについて問われると、基本的なスタイルは変えるつもりはないと明言した。手数の少なさなど問題意識はあるものの、ガードを上げて近づいて強烈な一撃を入れていくスタイルに関しては変えてない模様。しかし、ブラント戦にしても、エンダム戦の第1戦にしても、圧倒的な手数の差でポイント負けを喫したはずなのだが、そこは変えていかないのはどうなのだろうか?ミドル級の中でも鈍重な村田のボクシングスタイルで田中繊大氏はどんな魔法をかけるのか?今後に注目していきたい。