ファイト速報 ボクシングブログ

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     先の防衛戦で1RKOであっさりと防衛に成功した比嘉大吾の次の防衛戦が早々に決定した。つい、2週間前に沖縄での防衛戦を終えたばかりだが、比嘉にはダメージが無かったためか、村田と拳四朗と同じ興行に組み込まれる形で3度目の防衛戦が決定した。

     気になる対戦相手だが、当初は1位と対戦予定だったようだが、1位のイギリスのアンドリュー・セルビー(リーセルビーの弟)、との調整が付かなかったため、2位のクリストファー・ロサレスが対戦することになった模様。個人的にはモハマド・ワシームと対戦して欲しかったが、昨年の9月以降試合をしていなかったためなのかランキングが4位に下がっており、3位にはライトフライ級から上げてきた田中恒成が食い込む形となった。



     さて、この
    クリストファー・ロサレスだが、昨年5月の試合では1位のアンドリュー・セルビーからダウンも奪っており、攻撃面は油断できない。しかし、ガードの甘さからセルビーのパンチを直撃する場面も多く、結局、判定で敗れている。比嘉との戦いにおいて、このガードの甘さはかなり致命的にも思える。予想はやはり比嘉のKO勝ち。もし、KO防衛に成功すれば、浜田剛史氏の持つ日本の連続KO記録を更新することになるため、比嘉は絶対にKOを狙いに来るはずだ。ただ、狙いすぎてパンチが雑にならない事だけを願う。懸念するところがあるとすればそれくらいではないだろうか?


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     WBA世界スーパーミドル級タイトルマッチ12回戦は王者のジョージ・グローブスが挑戦者のクリス・ユーバンク・ジュニアを3-0の判定で下し、2度目の防衛に成功した。試合序盤からユーバンク・ジュニアから先に仕掛ける展開ではあったが、ユーバンクが前に出ていくと、グローブスが出てきた分だけ少し下がり、左右のパンチを的確に合わせて迎撃していく。試合終了の12Rまで、その繰り返しでユーバンクがやりたいことをグローブスが全て潰していく。時折、ローブ際に追い詰める場面もあったが、ブロックとダッキングで決定打を与えることはできなかった。  

     ユーバンクのスウィングの速い大ぶりのフックが空振りすると、そこへ、パンチを合わせるシーンは、ユーバンクの荒削りな部分とグローブスの冷静さが明暗を分けた試合でもあった。階級をミドル級から上げてから、ややスピードが落ちてしまった感のあるユーバンクがこれでミドル級時代のソーンダース戦に続く2敗目となった。

     この試合内容に、試合を観戦していた両選手と同じイギリス人の元IBF・WBC・WBCフェザー級王者のナジーム・ハメドはユーバンクの戦いぶりに対して「引退すべき」と酷評した。

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     アメリカのニューヨークにて、WBAライト級王者・WBCライト級ダイアモンドベルト保持者のホルヘ・リナレスとオリンピック金メダリストでWBOフェザー級とS・フェザー級の二階級制覇のワシル・ロマチェンコとの試合が5月12日に実現するかに思われたが、ここへ来て、実現が厳しくなっているとのこと。
     第一報を報じたESPNによると、ゴロフキンVSアルバレス戦が5月5日に行われるのだが、その再放送が12日にHBOにて放送されるからというもの。リナレスが契約しているゴールデンボーイプロモーションが放送日がバッティングする事を嫌っているのだ。なんとも、おかしな話で、リナレス含め帝拳陣営は試合に前向きな姿勢を見せているにも関わらず、試合そのものが消滅の危機に直面しているという。 会場のマジソンスクエアガーデンはすでに抑えてしまっているため、ロマチェンコの対戦相手を変更することで興行そのものは成立させようという事らしい。 注目のビックマッチだけにこんな形で破談にならないように切に願う。

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     WBOスーパーフライ級王座を返上してバンタム級へと階級を上げたモンスター・井上尚弥が、WBAバンタム級正規王者のジェイミー・マクドネル(イギリス)と対戦の可能性が出てきた。ジェイミー・マクドネルのスーパーバンタム級への転級を示唆していたためこの報道は少々驚きがあったが、昨年11月下旬の段階で、空位になったと思われたバンタム級のベルトはまだ、マクドネルに保持されたまま。WBAはちょくちょくおかしな事が起こる。そこへ来て、今回の井上との対戦の噂。マクドネルは亀田和毅を2度負かしてはいるが、いずれも判定勝ちで、一度目の対戦ではダウンを奪われての僅差の防衛だった。
    【ジェイミー・マクドネル】
     身長は178mとバンタム級では高身長のオーソックススタイルの正統派ボクサー。戦績は32戦29勝13KO2敗1分け1無効試合。左を多用し、とてもキレイなボクシングをする選手だ。積極的に前に出て打ち合うタイプではなく、どちらかというと長いリーチでポイントを稼いでいくスタイル。所々で被弾したり、押し込まれることはあるが、それでも結局は立て直す。そういう粘り強さもジェイミー・マクドネルの強さの一つだと思う。では、井上と戦ったらどうなるか?という問題だ。  

     上の動画はリボリオ・ソリスとの試合。なぜ、ソリスの試合を貼ったのかというと、井上は身長が163〜164cmで、ソリスも同用に163cmほどで、ほぼ同じ身長だからだ。動画のソリスとの試合では結果判定勝ちはしたものの、163cmのソリス相手に詰められてパンチを被弾する場面が度々あった。では、井上相手に凌げるのか?至近距離で強烈なボディにジェイミーは耐えられるのか?と考えると、どうしても井上に軍配が上がりそうだが、あくまでも、勝負はやってみないとわからない。ジェイミーが長いリーチを活かして井上を完封する可能性だって無いわけではない。なんであれ、前回の井上の防衛戦のボワイヨよりは面白い試合になりそうなので、両陣営には早く交渉をまとめてもらいたい。井上がイギリスで試合をする姿も見てみたい。

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     2月4日沖縄で行われた比嘉大吾の2度目の防衛戦は、王者の比嘉が挑戦者のフェンテンスを1R 2分32秒のKOで下し防衛に成功した。宣言通り、開始早々前進を続け、左ボディを比嘉に叩きつける挑戦者のフェンテスだったが、ラウンド中盤に比嘉の強烈なフック気味のストレートが直撃すると、一気に比嘉のペースに傾いた。後退し続ける挑戦者のフェンテスに容赦なく強打を浴びせ続けた比嘉は、右のボディストレートをみぞおち付近にヒットさせ、ダウンを奪った。なんとか、立ち上がった挑戦者だったが、マウスピースを外した挑戦者のフェンテスに試合続行は不可能と見なし、レフェリーは10カウントと判断し、試合は終了した。文句のつけようがない圧勝である。

     さて、ここで問題となってくるのは次の試合の挑戦者である。現在、WBCのフライ級のランキング1位にモハマド・ワシームという強敵が存在する。



     戦績は8戦8勝6KO無敗。韓国を拠点に活動するパキスタン人のボクサー。アマチュアでの経験が豊富で、様々な世界大会やアジア大会に出場してメダルを獲得している。アマチュアボクシングのエリートである。プロ転向してからもほとんど苦戦することなく、ランキング1位にまで上り詰めた。バランス感覚もよく距離感も抜群でダラキアンにも少しファイトスタイルが似ているボクサーだ。比嘉の歴代の相手の中でも一番強いかもしれない。パワーの比嘉とテクニックのワシーム、どちらが強いのかぜひ観てみたいので、早急に試合を決めてほしい。


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